満足度が高い、アイケアクリニックの治療方針
白内障手術の技術進歩は著しく、たった数年前と比べてもいっそう患者さんへの負担が軽くなり、より患者さんの希望に沿う「見え方」を実現できるようになりました。しかし、どれほど技術が進化したからといって、どこへ行っても同じだけ高レベルで満足度の高い手術を受けられるというわけではありません。実際、クリニックによっては「最適な眼内レンズを選んだはずなのに、むしろ見えにくくなった」というようなクレームも発生しています。
患者さんの満足度に貢献する、当院4つの方針
白内障手術を行うクリニックとして、当院の特徴は大きく分けて2つの側面があります。ひとつは白内障手術に必要なレンズや手術機器などハードウェア(道具)に関するもの。もうひとつは個々の患者さんにぴったりのレンズを選んでいただくためのノウハウや、最先端の手術機器を扱う医療スタッフの技量と実績などソフトウェア(人)に関するものです。具体的には次の4つのファクターになります。
1.扱っている眼内レンズの種類が豊富
2.丁寧なカウンセリング
3.最先端の手術機器で行う高精度の手術
4.機器を使いこなす医師の技量と実績
なぜこの4つのファクターが重要か、順を追ってご説明していきます。
1.眼内レンズの種類
当院では、20種類以上という豊富な種類の眼内レンズをそろえています。これほどの数を扱っているクリニックはほとんどありません。欧米諸国より、新しく日本に導入された最新の眼内レンズも積極的に採用し、また、常に情報をアップデートしています。ひとえに患者さんに合った「見え方」を実現するためです。
患者さんにとっての「望ましい見え方」を実現するには、現時点での眼の症状、「よく見たいものは何か」を知るための手がかりとなる仕事や趣味などのライフスタイル、年齢などの要素が関わります。これらの条件のどれもをおろそかにせず、ぴったりと合ったレンズを選ぶために豊富な種類の眼内レンズをそろえることが必要と考えています。そのため当院では患者さんに合った最適なレンズをご提案し、選んでいただくことが可能となっています。
2.カウンセリング
上記のように豊富な種類のレンズのなかから最適のものを選ぶといっても、多くの患者さんはどんな眼内レンズを選べばよいかわからず迷ってしまう、とおっしゃいます。当院では患者さんの生活において何が重要なのかを詳しくお聞きしております。入念なカウンセリングにより、患者さんが叶えたいことなどのご要望をうかがい、豊富なレンズのなかから最適なレンズをご提案します。信頼できる眼科医に詳しい説明を聞くことにより、術後の日常生活を最も快適にする眼内レンズを見つけることができます。
3.最先端の手術機器
従来の白内障手術では、医師がメスなどの器具を使って手作業で行っていました。医師は人間ですから、手作業で行う手術では、目に負担がかかったり、眼内レンズを入れる位置や角度などにどうしても誤差が生じたりします。それが手術による侵襲(ダメージ)にもつながります。これを解消したのが、フェムトセカンドレーザーを利用したレーザーメスです。
この装置は、フェムトセカンド、すなわち1000兆分の1秒といった迅速さでレーザーを照射して角膜を切開し、水晶体のふくろに丸い穴を開け、水晶体を細かく砕くところまでの一連の作業をすべて自動で行う、手術侵襲を大幅に軽減した優れた機器です。当院は2014年に日本で認可が下りたLenSx(レンズエックス)という機種を最初に導入しました。高価な機械ですが、手術の精度をその時点で最も高いものへと更新していくため、必要な機器は積極的に導入していくというのが当院の方針です。
当院ではLenSxだけでなく、その他の複数の最新機器を連携することで、患者さんに合った「見え方」を高度なレベルで実現しています。たとえばVerifEyeLynk(VERION、ORA SYSTEM)という機器は、白内障と乱視を併せ持っている患者さんに対し、乱視を矯正するための適切な切開位置やレンズの固定位置をガイドしてくれたり、眼内レンズの最適な度数を手術中に決定するための計測を可能にします。乱視を持っている患者さんにこのような高い精度の白内障手術を実施できる施設は、そう多くはありません。
4.医師の技量と実績
最新の機器を導入しただけでは、必ずしもその性能を最大限に引き出せるとは限りません。その点、当院ではいち早く最新の機器を導入して実績を積み重ねてきており、国内有数のレベルで習熟しております。年間1500件以上の白内障手術を行っている当院だからこそ、患者さんに最高の治療を提供できると自負しております。
以上、当院ならではの4つの特徴が、患者さんの満足度を高いレベルで維持している理由となっていると分析しています。


著者:佐藤 香
アイケアクリニック院長、アイケアクリニック東京院長。集中力を要する緻密な作業を得意とし、とくに最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア――「トータルアイケア」の提供を目指す。現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。著書に『目は若返る』『スゴい白内障手術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。