白内障お悩みQ&A

斜視なのですが、白内障治療は可能でしょうか。

ご相談者様

子どものときから斜視でしたが、さほど顕著でなく、視力も悪くなかったので、特別に治療することもなく過ごしてきました。最近、視力が落ち、遠くのモノが二重に見えるようになり、近くのクリニックを受診したところ白内障だと診断されました。斜視でも手術を受けることはできますか?

  • 斜視であっても、あまり不便を感じてこなかったようですね。詳しい検査が必要ですが、白内障手術については支障はないと思われます。最近、視力が低下し、モノが二重に見えるようになったそうですが、それは白内障の影響という可能性も考えられます。その場合、症状が手術によって改善されるかもしれません。

  • 本当ですか!? よかった! もう少し詳しくお話を聞かせてください。

  • まず簡単に斜視についてご説明しますね。
    モノを見るとき、片方の目は正しい方向を向いているのに、もう片方の目が対象物に対し、内側や外側などの方向を向いてしまう状態をいいます。向いている目の方向や原因によっていろんな種類に分けることができますが、中には注意しなくてはならないタイプがあります。

  • それは、どんなタイプの斜視なんですか。

  • 子どものとき、斜視が起きている目でモノを見ようとしなかった場合、脳の方から抑制がかかるようになり、両方の眼で見る機能の発達が妨げられることがあるのです。とくに視力の発達する幼児期、7歳頃までに両眼視機能が充分に発達しないと、弱視になりやすいといわれています。こういったケースの場合、早く発見して治療する必要があります。

    たいていは、幼児期に眼の向きの異常にご両親が気づいて、眼科を受診し発見され、治療します。大人になって斜視が残っている人は、視力や顔貌への影響がない方がほとんどです。

  • 確かに、私も最近までモノが二重に見える症状はありませんでした。

  • そうですよね。

    あなたの場合、白内障が進行してきて、視力低下や二重に見えるなどの症状が出てきたのだと思われます。そのため、白内障手術で改善する可能性が高いです。手術前に担当医に相談し、しっかりと検査を受けてみてください。

  • わかりました。そうします。

佐藤 香

監修:佐藤 香
アイケアクリニック院長、アイケアクリニック銀座院院長。集中力を要する緻密な作業を得意とし、とくに最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア――「トータルアイケア」の提供を目指す。現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。著書に『目は若返る』『スゴい白内障手術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

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