白内障お悩みQ&A

白内障手術は入院しなければなりませんか?

ご相談者様

白内障だと診断され、白内障手術を受けるようすすめられました。でも、日中は働いており、平日は毎日出社する必要があるため、治療の時間を取ることができそうにありません。仕事を辞めるなどして、まとまった時間が作れる後に受けるべきなのでしょうか?

  • 日々お忙しく、通院や入院の時間が取れそうにないと、悩んでいらっしゃるんですね。

  • 手術当日くらいは休みを取れそうなんですが、その後に何度も通院したり、検査入院しないといけないようであれば難しそうです。どのくらいの日数がかかるんでしょうか?

  • なるほど。まず手術で入院が必要かどうかですが、日帰りで手術をすることができますよ。

  • えっ!白内障の手術は日帰りできるんですか?

  • そのとおりです。手術そのものは5~10分ほどで済みます。事前にある程度の検査などを受けていただかなければなりませんが、半日も休んでいただく必要はないでしょう。

  • 手術を終えた後、すぐに帰宅できるんですか?

  • 手術を終えた後は、少しだけクリニックで休んでいただきます。といっても、術後の見え方に問題がなければ、10分ほどリカバリー室で休んでいただくのみとなります。

  • 意外とすぐに帰れるんですね。そのほか、注意しておくことはありますか?

  • そうですね。手術当日は、自動車の運転をしていただけないということくらいでしょうか。

  • さすがに自動車の運転はダメですよね。運転はいつから可能ですか?

  • 手術の翌日の朝から大丈夫です。

  • 翌日の朝には良く見えるようになるんですか?

  • はい。手術の翌朝にはかなり視界がクリアになります。

  • 意外とすぐに効果が出るんですね。安心しました。

  • 医療技術が進歩して、日帰り手術も可能になりましたし、すぐに効果が出るようになりました。手術中は医師と会話ができるほどなんですよ。

  • びっくりです。麻酔はどんなものですか?

  • まぶたを開いて、点眼麻酔をします。手術中はちょっとまぶしいくらいで、痛みもほとんどありませんからご安心ください。

  • 痛みがある場合には、追加の麻酔をしていただくこともできますか?

  • はい、できます。手術中は患者さまの様子を見ながら進めていきますので、そのあたりもご安心いただければと思います。医師や看護師の指示に従っていただければ、問題ありません。気になることがあれば、手術中でも声をかけてください。

  • 痛いときには痛いと言っていいんですね。安心しました。
    手術の翌朝には見え方が変わるとおっしゃっていましたが、眼内レンズにはすぐ慣れるものですか?

  • 透明な眼内レンズを挿入しますから、始めのうちは、青っぽく見えたり、赤っぽく見えたり、まぶしく感じたりするようなこともあります。時間の経過とともに慣れますから、心配はありません。

  • 手術後、気をつけることはありますか?また、すぐに仕事に復帰できますか?

  • お仕事にはすぐに復帰していただけます。
    気をつけていただかなければならないのは、感染です。手術翌日とその後のタイミングで、何度かご来院いただき、診察を受けていただきます。また、お薬を処方しますので、必ず指示どおりに内服または点眼してください。それ以外は普段どおりの生活をしていただけます。

  • 合併症などが起こることもありますか?

  • 以前はいろいろな合併症の可能性がありましたが、技術が進歩したことでほとんどその心配はなくなりました。仮に発症してもすべて治療法があるものですから、ご安心ください。何か違和感があれば、すぐに医師に相談してください。

  • 思ったよりもずっと気軽に受けられる手術なんですね。仕事にも支障がなさそうで安心しました。先生、ありがとうございます!

まとめ

白内障手術は日帰りで行うことが可能です。

お勤めをお休み頂くなどして、まとまった時間を確保していただく必要はありません。
お仕事も翌日から復帰可能です。
感染防止の為、手術翌日とその後にご来院いただき、診察を受けていただく必要はあります。
薬を処方いたしますので、指示通りに内服または点眼を行っていただければ、普段通りの生活を
していただけます。

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佐藤 香

監修:佐藤 香
アイケアクリニック院長、アイケアクリニック銀座院院長。集中力を要する緻密な作業を得意とし、とくに最先端の白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。そのほか、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア――「トータルアイケア」の提供を目指す。現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。著書に『目は若返る』『スゴい白内障手術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

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